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JIPC加盟各社 紹介 第7回 株式会社オープンスマイル

JIPC加盟各社 紹介 第7回 株式会社オープンスマイル

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普段利用しているポイントサイトをどんな企業が運営しているのか、気になったことはありませんか? 会社概要や沿革を読むだけでは分からないことも多いはず。そこで、JIPCに加盟している企業を順次訪問、ポイントサービス事業を統括する責任者にスポットを当てながら、他社にない取り組みや強み、社風など、企業の素顔の一端を照らし出してみました。

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JR浜松駅から徒歩5分、高層ビルのワンフロアに本社を構えている、株式会社オープンスマイル。首都圏から離れた場所に拠点をおいているポイントサイト運営企業です。現在、「warau(ワラウ)」「ポイントモンキー」と2つのポイントサイトを運営。他社に長じる同社ならではの強みは何か? また、社内の活力を生み出している原動力とは? 同社のコンテンツを統括している営業マネージャーの鈴木亮さんにお話しを伺いました。

<オープンスマイルが提供するポイントサイト>

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「warau(ワラウ)」は、ゲームやショッピング、アンケートなどで貯めたポイントを、現金や電子マネーに交換できるポイントサイト。

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「ポイントモンキー」は、還元率の高いポイントサイト。シンプルなインターフェースや、大きい文字サイズで読みやすさにも配慮。インターネット初心者にもわかりやすいポイントサービスを提供している。

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【鈴木 亮さんプロフィール】

株式会社オープンスマイル

営業マネージャー

鈴木 亮さん

1985年 静岡県浜松市生まれ。浜松城北工業高校卒業後、アミューズメント機器の製造会社に入社。プリントシール機やクレーンゲーム機などの製造に携わる。約5年勤務した後、退社。2009年 株式会社オープンスマイルに入社。2016年 現職である営業マネージャーに就任。趣味はバイクと旅行。

【株式会社オープンスマイル概要】

株式会社オープンスマイル

2001年5月1日設立

資本金:8000万円

代表取締役社長:鈴木 浩之

事業内容:インターネット広告メディア事業

http://www.opensmile.co.jp/

――インターネットビジネスの場合、必ずしも首都圏に本社を構える必要はないと思いますが、そのことを別にしても、御社はなぜ浜松市に本拠地を置いているのでしょう?

鈴木さん(以下、敬称略) 代表の鈴木浩之を筆頭に、社内メンバーのほとんどが静岡県出身ということもあり、会社全体として地元に貢献したいという想いが強いからです。私も浜松市の出身ですが、何としても地元で頑張りたい、そう思っています。

――地元愛が強いんですね。ご苦労されることはありませんか?

鈴木 正直、求人では苦労することがありますね。特にエンジニアは首都圏に集中する傾向がありますから。もっとも、地元で働きたい人の中にも優秀な人材はいます。なので、そうした人たちをできるだけ確保するようにしています。

――そんな御社ですが、現在、「warau(ワラウ)」「ポイントモンキー」と、2つのポイントサイトを運営されています。御社の中で2つのポイントサイトはどのように色分けされているのでしょうか?

鈴木 「ワラウ」は、交換レートが10ポイント1円。キャラクターを絡めた楽しめるコンテンツを多数用意しています。「ポイントモンキー」の方は 1 ポイント 1 円でわかりやすく、誰でも簡単にご利用いただけることをコンセプトにしています。

――「ポイントモンキー」の方がエントリーユーザー向けというイメージでしょうか?

鈴木 そうですね。ターゲットも若者層が中心です。「ワラウ」の方は年齢層も若干高め。主婦層を主なターゲットにしています。取扱い商品も主婦層に好まれるようなものを取りそろえています。

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JR浜松駅から徒歩5分の高層ビル内にオープンスマイルはあります。

――鈴木さんは現在、営業マネージャーというお立場ですが、このポジションに就かれて以降、最も注力して取り組んできたことはなんでしょう?

鈴木 そうですね。新規事業の立ち上げにはかなり注力しました。弊社はポイントサイトのアフィリエイト広告で成果を上げることを柱にしてきましたが、それ以外にも収益の柱を作るべきだということで、「GamePark」というコンテンツを立ち上げました。これはゲームの開発会社さんからご提供いただいたゲームをひとつのコンテンツにまとめたもので、すでに多くのメディア様に導入していただいています。また、先ほども申し上げたように弊社のポイントサイト「ワラウ」は、遊んでポイントを貯めることがコンセプトなので、ユーザーさんの満足度を上げるべく、遊べるコンテンツのひとつとして「ワラウ」にも「ゲームパーク」を導入しています。

――なるほど。ちなみに、鈴木さんは「ワラウ」ならびに「ポイントモンキー」に対して、具体的にどのように関わっているのですか?

鈴木 両方ともコンテンツに関しては、私がひと通り目を通しています。ゲーム開発会社さんからご提供いただいたゲームについても私が管轄しています。なによりも、まずはユーザーさんに楽しんでいただくことが最も大事だと考えています。もちろん、売上げも大事ですが、まずはユーザー満足度をどう上げていくかに集中して力を注いでいます。楽しみつつポイントサイトを活用していただいた結果として、売上げが上がればいいと考えています。

――それは長期の視点がないと、なかなか立てないスタンスだと思います。

鈴木 確かにすぐさま数字に表れるものではありません。ただ、これは悪い例ですが、コンテンツの中に好ましくない表現があった場合、それを放置しているとユーザー数がじわじわ減っていくことは確かなんです。しかも、一度離れてしまったユーザーさんは、まず戻ってきてくれません。なので、弊社では楽しさを表現するのと同時に、好ましくない表現についても厳しくチェックするようにしています。

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オフィスとは別フロアに、会議室(研修ルーム)を所有。高層ビルの上階だけに、眺めは最高!

――では、同業他社にはない御社ならではの強みがあるとすれば、それはどのようなことになるでしょう?

鈴木 キャラクター推しと、それに関連したサイト作りが弊社の強みかなと思っています。

――キャラクター推しですか?

鈴木 はい。主に「ワラウ」での展開になりますが、ユーザーさんに対するコミュニケーションツールのひとつとして、キャラクターを積極的に活用しています。すでに個性あるキャラクターが何体かいるのですが、なかでもイチ推しなのが「じゃんけんちゃん」という幸運を呼ぶ黄色いウサギです。「ワラウ」では「じゃんけんちゃん」が商品を告知したり、ゲームコンテンツを紹介したりしています。女性や主婦層がターゲットということもあり、皆さんキャラクターを通してサイトに愛着を持ってくださっているようですね。

――確かに文字だけより、キャラクターに語りかけてもらった方が情報は伝わりやすいかもしれませんね。

鈴木 ポイントサイトを16年に渡り継続的に運営してきた実績もあります。そんな弊社がキャラクターを使って分かりやすく商品を紹介すれば、商品に対する信頼度も上がるのではないかと考えています。ともあれ、キャラクター推しについては今後とも続けていく予定です。

――業界内にもキャラクターを立てている企業は少なくありませんが、ここまで前面に押し出している企業は少ないかもしれません。ちなみに、黄色いウサギはなぜ「じゃんけんちゃん」なのですか? やはり、じゃんけん関連のゲームに絡むキャラクターだったのでしょうか?

鈴木 「ワラウ」に導入した最初のコンテンツに含まれていたのが、じゃんけんゲームで、「じゃんけんちゃん」はそのキャラクターでした。「じゃんけんちゃん」と勝負して勝てばインセンティブが貰え、最終的にランキングの上位に立てればポイントが貰えるというゲームでした。

――なにやらクセになりそうなゲームですね(笑)

鈴木 実際、毎日来てくださるユーザーさんが多数いらっしゃいます。「ワラウ」の中には、ユーザーさんに4コマ漫画を投稿していただくコンテンツもあるのですが、弊社のキャラクターを主人公にした作品をいくつも投稿していただいています。しかも、こんな個性、こんな喋り方と、各キャラクターの属性を細かく設定しているのですが、皆さんそれをしっかり踏まえた上で作品にしてくださっている。キャラクターに対する愛を感じます。

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営業マネージャーの鈴木亮さんと「じゃんけんちゃん」。幸運を呼ぶうさぎとして人気のキャラクター。

――そこまで浸透しているのは、凄いことですね。そして、もうひとつの強みがサイト作りですね。

鈴木 これもキャラクター推しに似ているんですが、ユーザーさんに対して“分かりやすくシンプルに”を心がけています。どうすればポイントが貯まるのか、その流れが瞬時に分かるよう、常にUIの改善を行っています。ここでもキャラクターをガイド役に使い、ユーザーさんを上手く誘導できるようにしています。

――分かりました。さて、同業他社にはない御社の強みをお伺いしましたが、同業他社の集まりであるJIPCについてご意見をお聞かせください。加盟したことでどんなメリットを感じていますか?

鈴木 同業他社の集まりなので競合相手といえばそうなんですが、思っていたより協業できますし、直接取引がなくても、たとえば、ここをこう改善したら収益が上がったというような有益な情報交換を頻繁に行うことができます。私たちのような地方の企業が情報収集のために上京しても、そうした場がないとなかなか難しいですからね。JIPCに加盟していれば、ポイントサイトを運営している企業さん、それも主要なメンバーがすべて揃っているわけですから、とても恩恵を受けていると思っています。

――当初、抱いていたイメージとはかなり違っていたわけですね?

鈴木 思っていた以上に横の繋がりが強かったですね。私たちがそう感じるのだから、東京に拠点を置いている企業さんなら尚更でしょう。仲が良いというよりは、この業界を良くしていこうという意識を皆で共有しているんだなという印象です。

――なるほど。ところで、御社は「おもしろくやろう」を社是にしていらっしゃいますね。これは代表の理念なのだろうと想像しますが、代表の想いも含め、御社の社風とはどのようなものか、教えていただけますか?

鈴木 「おもしろくやろう」には、仕事に対する視点を前向きにしようという想いが込められおり、ポジティブな社風だと思います。その意味では社内全体に社是が浸透しているといえます。仕事に対する姿勢も基本前向きですし、ミーティングで出る意見も前向きなものが多いですね。社風はサービスの質にも直接繋がっていくので、皆がどの方向を向いて頑張るかは非常に重要だと考えています。

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「おもしろくやろう」を社是とした、代表取締役社長の鈴木浩之さん。

――ちなみに、鈴木さん……鈴木亮さんの方ですが、社内ではどんな人物に見られていると思いますか?

鈴木 良い意味で、好き勝手やっているなと思われているのではないでしょうか(笑)。社内では珍しく出張にもよく行かせてもらっているのですが、それについてもなんだか楽しそうだと思われているようで…。一応、仕事なんですけどね(笑)。

――では、鈴木さん自身はご自分のことをどんなパーソナルの持ち主だと思っていますか?

鈴木 楽観主義者かな。かなり厳しい状況に陥っても、基本前向きに考える思考なので。類は友を呼ぶではないですが、不思議なことに自分がそうだと、自然と周りに楽観主義が集まってきます。皆、リスクを恐れずアイデアをどんどん出してきますよ。そのようなわけで、自分は楽観主義者だと思っています。

――楽観主義すぎて苦労されたことはありませんか?

鈴木 ひょっとすると、あいつ何考えているんだ? と思われているかもしれませんね(笑)。今のところ誰とも衝突していないので大丈夫だと思っていますけど(笑)。

――では、少しプライベートのこともお聞かせください。お忙しくてなかなか時間に余裕もないとは思いますが、今、プライベートで最も時間を費やしていることは何でしょう?

鈴木 バイクですかね。バイクで温泉旅行に行くのが趣味なので。最近はあまり時間が取れないので旅程も1泊2日程度ですが、昔は長期でよく出かけていました。平日は一日中、パソコンを相手にしているので、休みの日ぐらいはリアルで人と接したいと思っています。バイカーって見知らぬ同士でも観光地などで顔を合わせると、必ず挨拶を交わすんですよ。サービスエリアなどで休憩しているとバイク好きの人が話しかけてくれますし。インターネットだと全く知らない人と顔を突き合わせて話すような機会はありませんからね。そこはやはりリアルの魅力だなと、とても感じます。

――そういったプライベートの過ごし方が仕事のヒントになったりすることはありますか?

鈴木 直接的にはありません。リフレッシュすることが一番ですから。ただ、観光地に掲出してある看板広告は、意識的に見てしまうようになりましたね。たとえば、ご当地キャラクターがガイドしているエリア案内とか。表現などは少しヒントにしているかもしれません。

――なるほど。では、カルチャー方面についてはいかがでしょう? 最近、気になった映画や音楽、書籍などはありましたか?

鈴木 私は映画が好きなので映画の話をしたいと思います。最近観て感動したのが、2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」です。私はノーラン監督の作品がとても好きで……だったら、もっと早く観ておけよという話なんですけど(笑)、最近ようやく観ることができました。この作品、上映時間が169分という長編で、観るのにちょっと気合いがいるんですが、いざ始まってみれば細部の細部まで作り込まれた世界観が素晴らしくて、ぐいぐい引き込まれてしまいました。世界観と視覚表現が予想を遙かに超える完成度で、久々に全身に電流が走るような衝撃を受けましたね。

――分かります。とても話題を呼んだ映画でしたね。

鈴木 見方によっては非常に難解な話でもあるんですが、完璧に構築された世界観で観る者を納得させてしまう。納得するからこそ感動を呼ぶわけで、これはとても大事なことだなと感じましたね。規模こそ異なりますが、私たちもポイントサイトの中にある種の世界観を表現しているわけですね。やはりユーザーの予想を遙かに超えるようなコンテンツを提供していくべきだということに関しては、良い勉強になったと思います。

――なるほど。では、座右の銘はお持ちですか?

鈴木 座右の銘になるか分かりませんが、「思考は現実化する」という言葉には実感を持っています。頭の中で何かしらポジティブなことを考えていると、不思議と現実もそうなることがこの業界では珍しくないですからね。だから、悪いことは考えず、良いことだけを考える。そう考えると発言や行動も変わるし、発言や行動が変われば結果も変わる。そうやってどんどん良い方向に進んでいくものだと思っています。

――そんな鈴木さんが現在抱えている課題は何ですか?

鈴木 ポイントサイトという存在が、まだ正しく認知されていないと感じています。私の周辺にいる人たちも、ポイントサイト? なにそれ? という反応がほとんど。認知拡大についてはJIPCも取り組んでいるとは思いますが、弊社としても正しく広めていくことが課題かなと考えています。

――将来の展望についてはいかがですか?

鈴木 IoT(Internet of Things)を引き合いに出すまでもなく、何でもインターネットに繋がるような時代になってきていますし、ポイントも私たちの生活と切っても切れない存在になっています。インターネットを活用してポイントを付与することについて、私たちはそのノウハウを持っているし、アイデアだっていくらでもある。ある意味、無限大の可能性があると思っています。

――では、個人的に5年後、10年後はどんな人間になっていたいと思いますか?

鈴木 まずは余裕のある人間になっていたいなと思います。将来は何かしら社会に貢献できる人間になっていたいという希望があって、そのためにも金銭的・時間的に余裕が欲しいと考えています。すでに現在、自然災害に対してポイントを寄付する仕組みを各社持っていますが、インターネットを介してリアルな世界に貢献できるコンテンツについては、まだまだ私たちにはできることがたくさんあるんじゃないかと思っています。

――業界全体としてもそうした気運が高まっていくと良いですね。期待しています。本日はどうもありがとうございました。